耳より!SPかわら版

第8回:ダブルケア対策について

ダブルケアとは「子育て」と「介護」が同時期に発生する世帯をさします。
昨今、晩婚化が進行しており、それに伴い出産年齢も高齢化しています。

子育てに手がかかる時に同時に両親の介護が始まる家庭も多く、内閣府の推計によると
ダブルケアを行っている人は男性8万5000人、女性16万8000人とされています。

ダブルケアを行っている年代は30代40代が多く全体の約8割を占めています。

当然のことながらダブルケアは身体的、金銭的、精神的負担がどちらか片方のケアよりも
数倍大きくなります。

「子育て」と「介護」をどう支援していくことができるのか、国としての対策、企業としての対策が急がれます。

今は「介護」とは無縁だと思われている方も突然その日がやってくることがあります。
急な事に慌てないためにも、地域の支援は何があるのか、相談窓口はどこかなど事前に家族で話し合っておくと
良いでしょう。
また、そうなった時にこどもの延長保育ができる施設が近所にあるか、一時的にこどもをみてくれるサービスは
どこにあるか、などこどもと親の年齢を考慮して1年に1度は見直しをしながら慌てないように対策をしておくことが大切です。

「子育て」と「介護」のさまざまな支援を活用しながら、身体的、金銭的、精神的負担を背負いすぎないようにし、また、企業側も
そのような従業員へ柔軟な対応ができるようにしておくとよいですね。

2017-03-27

SpecialMedico